ナッツ人体実験記

「人間はナッツ好きになりすぎるとどうなるか?」という人体実験を追った、新感覚ドキュメンタリーブログです。

スペインアーモンド リユニオン②

 

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前回に引き続き、今回は、

 ・モヤール種アーモンド

 ・バレンシア種アーモンド

について書きます!

モヤール種アーモンド

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モヤールアーモンドを知ったのは、2020年の初夏ぐらいだったでしょうか。

同年10月の新物入荷のタイミングで初めて投資してみました。

「3㎏入り」ということで、"1㎏ずつの包装×3個"とばかり思っていましたが、段ボールを開けてたまげました。

 

そこには、巨大なバケツにぶち込まれている、3㎏のモヤールアーモンドが。

 

これ、冷凍庫どころか冷蔵庫にも入らんやん。

1度開封してしまったナッツは冷凍庫or冷蔵庫保存が大原則。

アマゾン川でナッツ専用冷凍庫調達も考えましたが、新参者のためにそこまでするのはさすがのわたしも腑に落ちません。

 

そこでわたしが下した決断は、「冬になったら開封し、ベランダという名の天然冷蔵庫で保存」。

 

ということで、人生で初めて、「ナッツを外に放置」してみました。

 

12月になって初めてモヤールアーモンドを食べてみましたが、まず思ったのは「本当にスペイン産?!」ということ。

見た目も味も、アメリカ産ノンパレルアーモンドのよう。

ポップな味わい。

殻も薄くて剥きやすい。

 

そして、どことなく 既知感のある味。

頭をフル回転させてようやく思い出しました。

 

「そうだ、ナビスコリッツだ!」

 

あの科捜研女優が小洒落たトッピングを施してパーティーやっちゃってる、アレ。

そんなこんなでヤスコと呼ばれているこのアーモンドは、その食べやすさから、すっかり愛されキャラに。

 

マルコナとラルゲタでは擬人化しましたが、ヤスコは犬って感じがします。

忠犬ヤス公。

わんわん。

 

最初は邪魔くさいと疎まれていた、このバケツも今ではすっかり愛おしいです。

アーモンド自体というより、このバケツが欲しいという理由で追加で投資したいという謎の欲求が生じました。

 

ちなみに、ある時ふと、「"ペット同伴旅行"はあるのに、”ナッツ同伴旅行"がないのはおかしいな」と思い、年末年始はヤスコバケツ片手にどこか旅行しようと考えました。

 

しかし、断念。

途中から重くてしんどくなる可能性が限りなく高いと思ったので。

まだ起きていないことをアレコレ憂慮するのはナンセンスですが、これは察知しましたよ。

旅行は身軽が一番です。

バレンシア種アーモンド

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バレンシアアーモンドはスペインにある様々な品種のアーモンドが混じり合ったものです。

確かに、サユリのような濃厚さ・上品さも持ちつつ、どこかワイルドさも感じます。

複雑さゆえ、このアーモンドを一言で表現するのは難しいですね。

 

定期的にバレンシアアーモンドをキロ単位で仕入れていますが、「すごい美味しかったから次はもっと投資しよう」と思い、仕入れ量を増やしたところで、「げ、あんまり美味しくない……」となり、仕入れ量を少なくしたら「なんだよ、今回はめちゃ美味やん……」という、なかなかに憎たらしい嫌がらせをしてきます。

 

バレンシアアーモンドとは、かれこれ2、3年の付き合いですが、正直「得体の知れないヤツ」という印象。

 

得体が知れないから、あだ名もありません。

バレンシアバレンシア

 

しかし、ナッツ子は昔から「得体の知れないヤツ」を好きになる傾向があります。

得体が知れないから、もっと知りたくなる。

追っかけたくなる。

 

前回の記事でも書いたように、わたしはゲタさん(ラルゲタ種アーモンド)が大好きです。

それなのに、ゲタさんゲタさん騒いでいる間、頭のどこかでバレンシアのことを考えている自分がいます。


サユリ(マルコナ種アーモンド)のことを魔性と呼んでいますが、サユリに「アンタの方がよっぽど魔性よ!」と指摘されたとしても「ぐう」としか言えません。

どうやら人間は「ぐうの音も出ない」を通り越すと、「ぐう」と言ってしまうようです。

他のスペインアーモンドは「食べると止まらないけど、飽きる日が生じる」のに対し、バレンシアは「少し食べたら満足するけど、毎日食べないと気が済まない」現象が生じます。

 

バレンシアは少しずつ少しずつわたしの脳内を蝕んでいこうとする気なのでしょうか?

ムカつくけど、バレンシアの戦法を憎めない自分がいます(泣)

 

もし、バレンシアが素の姿をポロっと見せてしまったときには、きっとわたしは完全にバレンシアの下僕と化すでしょう。

 

そんな揺れまくるわたしをゲタさんは、「ま、人生いつどうなるか分からないからな!」と飛び切りの笑顔で笑い飛ばしてくれるのです。

 

ゲタさんは本当にいいヤツだ……

どうか、こんな愚かなわたしよりも遥かに素敵な人のもとで幸せになっておくれ、ゲタさん……